アパートなどの賃貸物件のリフォームを行うときには、自分が住む住宅とは異なり、工事にかかった費用を回収できるように費用対効果をよく考えて計画する必要があります。
お洒落で使い勝手がよく快適に暮らせる空間にできれば旧居率アップにつながりますが、工事費をかけ過ぎると工事費を回収するまでの期間が長くなる可能性を高めてしまうので、十分な注意が必要です。
まずは、リフォーム後の家賃を決めて、それで運用した場合に何年でどの程度の費用を回収できるか詳しくシミュレーションしてみましょう。
注意すべき点として、リフォームした後も定期的なメンテナンスや修繕費用は必要なので、それらもしっかり念頭に置いてシミュレーションしなくてはいけません。現実的な入居率と家賃を設定してシミュレーションすることが大事です。
アパートのリフォームを行う前には、どのような入居者をターゲットにするかをはっきりさせることが重要になります。
例えば、大学などの学校が近くにあるなら、必然的に若者をターゲットにした方がよく、一人暮らしの女性を想定すると防犯面をしっかり整えなくはいけません。この場合は水回りの清潔感なども、リフォームの大切な要素になります。
アパートの近くに何があって、どのような世代の人たちが多いかをきちんと調査してからリフォームプランを立てましょう。アパートのリフォームに慣れていて、集客の実績のある業者に工事を依頼すれば、いろいろな相談に乗ってもらえて入居率が高まる可能性もアップします。
アパートのリフォームにお金をかけるほど入居率を高めることにもつながりますが、少しの工夫を加えるだけで工事費を抑えることを可能にします。
工事費が高くなる要因として、使用する建材や素材が挙げられます。価格が安いものでも、安っぽく見えずにお洒落な雰囲気を出すことは可能です。例えば、一般的に使用される木材が素材のフロアーをクッションフロアやフロアタイルにすることで、工事を大幅に抑えられます。
無垢材のフロアーは、フロアーの素材の中でも特に高額になりますが、フロアタイルなどにすることで、一般的に6畳の部屋で10万円以上の費用がかかるところを、半額以上セーブさせることもできます。
フロアタイルやクッションフロアにも数えきれないほどの種類があるので、上手に素材選びをすれば一般的なフロアーよりも見た目をよくすることは可能です。
アパートのリフォームでお金がかかりやすい箇所にお風呂場がありますが、浴槽やユニットバスごと交換しなくても、塗装という方法で古い浴室を新しく見せることもできます。
ユニットバスを交換すると、50万円以上の高額なリフォームになる場合が多いですが、再生塗装を用いれば浴室全体を施工しても20万円ほどで済ませることが可能です。
お金をかけないで部屋をスタイリッシュに見せたいなら、クロスを工夫するのがおすすめです。部屋の雰囲気は壁に貼るクロスによって大きく変わります。
全体的に白色のクロスを用いても、一面にブルーやオレンジ、黄色などのカラークロスを用いるだけでも全く違った空間になります。
リフォーム費用を抑えるには、補助金制度を活用するという方法もあります。賃貸物件のリフォームに適用できる制度としては、「次世代省エネ建材支援事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」「住宅セーフティネット制度」などが挙げられます。
アパートのリフォーム工事に慣れている業者なら、リフォーム工事に関する補助金制度の情報にも詳しいので、利用できる補助金がないか相談してみることをおすすめします。
アパートのリフォームを行う流れは、まずリフォームする箇所と予算を決めて、工事を依頼する業者を選定します。
アパートリフォームを請け負っている業者は横浜にも数えきれないくらい存在しているので、1社に絞らないでいろいろな業者の情報を集めて、その中から良さそうな業者を2〜3社程度ピックアップして相見積りをとりましょう。
この業界には悪徳業者も存在するので、見積金額だけで依頼先を選ばないで、実績のある信頼できる業者を選んでください。依頼する業者を1社に絞ったら、契約して着工と進みます。