家のリフォームで工事以外にかかる費用とは?
ということで、建てたときはピカピカだったマイホームも今では老朽化して、いろいろな箇所に不具合が起こり、すでに修繕や交換した設備や建材なども複数あります。
屋根と外壁の塗装もしましたが、次はきっと塗装だけでは対処できないと思うので、大掛かりなリフォーム工事が必要になると思います。
家を建てて30年が経ち、子供たちもすでに全員家を出て結婚していて、今は広い家に夫婦二人で暮らしているので、もうピカピカの新しい住まいは必要ないのですが、老後を安心して暮らすためには、屋根や外壁以外の室内のリフォームも必要だと考えます。
主人と私は中学のときの同級生で、子育てが終わってからは夫婦で共働きをしていて、それなりの貯蓄もありますし、もう少しすれば2人で年金を受け取れるので、それなりのお金を家のリフォームにかけることは可能です。
すでに、屋根や外壁の他にも、キッチンや浴槽などの水回り、壁紙や床などのリフォームにかかる費用については調査済です。
聞きたいことは、それ以外にかかる費用についてです。ズバリ、家のリフォームで工事以外にかかる費用にはどのようなものがあるか教えてください。それと、工事費を安くするためのコツや方法もあれば知りたいので、ご回答よろしくお願いいたします。
状況に応じていろいろな費用がかかります
大掛かりなリフォーム工事になると、自治体や民間の指定確認検査機関による「建築確認」が必要になり、そうなると確認申請手数料が発生します。
申請費用そのものは1万円前後ですが、リフォーム会社などに申請を依頼すると、相場として15〜30万円ほどの費用がかかります。
リフォーム工事を依頼する際には、工事請負契約書を結ぶことになりますが、このときには印紙代が必要になります。金額は工事金額によって変わります。
リフォーム工事でも、大掛かりなものになると設計費が発生することがあります。屋根や外壁、キッチンなどの部分的なリフォームでは設計費をとられることはほぼありませんが、家全体をリフォームする際には発生する可能性が高くなります。
設計費は依頼する会社によっては異なりますが、一般的な相場は、総工事費の10〜20%程度となっています。
部分的なリフォーム工事や、一度に工事を済ませないならかかりませんが、仮住まいやトランクルーム費用が発生することもあります。工事の規模が大きくなると工期も長くなるので、仮住まいやトランクルーム費用も高額になります。
仮住まいやトランクルームが必要になると、生活道具などの荷物を一時的に移動させなければいけないため、引越し費用もかかります。
リフォーム工事をするときには、業者が利用する工事車両が必要になり、駐車スペースも確保しなくてはいけません。敷地内に十分なスペースがなければ、工事期間中にまとまった駐車料金を施主が負担しなくてはいけません。
リフォーム工事にかかる費用を抑えるには、その他に発生する費用をできるだけかけないようにする工夫も必要になります。
たとえば、仮住まいやトランクルームの使用をしないために、工事を分けて行うという方法も効果的です。そうすれば引越し費用もかけなくて済みます。
駐車場代も依頼する施工業者に任せないで、自分たちでご近所さんなどと交渉することで、安く借りられる可能性を高められます。
リフォーム工事に使用する設備や建材のグレードを落とすことでも、工事費を抑えることができます。
グレードの高さだけでなく、建材や設備は新しいものの方が値段は高く設定されます。そのため、敢えて型落ちのものを選択したり、不要な機能を省いたりすることでも節約につなげられます。
屋根と外壁などは、一度にまとめて工事した方が費用を安くできます。屋根工事にも外壁工事にも足場が必要で、分けて工事をすると足場代を2度も請求されてしまいます。
仮住まいやトランクルームを使用しないためには、工事を分けて行う方がよいと書きましたが、状況をよく考えてお得な方法を選択してください。
助成金や補助金などを活用することでも、工事費を抑えることができます。
リフォーム工事においては、公的機関によるいろいろな補助金・助成金を活用できる可能性が高いです。特に耐震関係や省エネ・エコ関係、介護のためのバリアフリー化工事などでは、各自治体が補助金を付けていることが多いです。
また、リフォームをすることで、所得税や固定資産税などを減税することもでき、これも工事費を抑えることにつながります。
リフォームにかかる費用を抑えたいなら、複数の工事業者から相見積りをとることも大事になります。ただし、リフォーム業者の中には悪徳業者も存在するので、金額だけで依頼先を選ばないように注意してください。