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古い住宅をリフォームするメリットとデメリットは?

質問 大学を卒業して東京の会社に就職したときに横浜の実家を出て一人暮らしを初め、その後結婚してからも会社の近くにマンションを借りて、このままずっと東京に住む予定でした。
一人息子が昨年から幼稚園に入り、小学校にあがるまでにはマイホームを購入しようかと妻と話していたところです。しかし、横浜支社への転勤が決まり、そのタイミングで母が体調を崩して入院することになって、実家に戻るという選択肢も出てきました。
両親にその考えを伝えると、母は命の関わる病気ではないけど、この先も入院するようなこともあるかもしれないので、そうなると父のことが心配だからお前たちが戻ってきてくれたら安心とのことでした。
父からはこの先孫と一緒に暮らせるなら嬉しいから、ぜひ実家で一緒に暮らして欲しいと言われて、自分がお金を出すから家を建て直してもよいという提案までしてくれました。
妻が両親との同居を嫌がるかと思っていましたが、妻は私の両親とは仲が良く、何よりも私の実家と妻の実家は徒歩圏内であることから、地元である横浜に戻ることには大賛成ということでした。
ということで、実家に戻ろうと思っているのですが、さすがに建て替えとなるとかなりの費用がかかって父の全財産を奪うことにもなりかねないので、リフォームすることを考えています。
古い住宅をリフォームするメリットとデメリットについて教えて欲しいです。リフォームするうえでの注意点やポイントなどがあれば、それも併せてご回答ください。

yajirusi

A

古い家のリフォームには多くのメリットやデメリットがあります

まずは、建て替えよりも費用を安く抑えられることが、リフォームを選択する大きなメリットといえます。キッチンや外壁やリビングルームなど、気になる箇所を部分的にリフォームして予算に合わせることも可能です。
家を建て替えするとなると仮住まいを用意しなくてはいけませんが、部分的なリフォームなら仮住まいの必要もありません。
思い出がたくさん詰まっている愛着ある家に住み続けられることも、古い家をリフォームするメリットとして挙げられます。建て替えしてしまうと全く異なる家になってしまいます。
古い家を建て替えて家が新しくなると固定資産評価額がアップして税金も高くなってしまいますが、部分的なリフォームや小規模なリノベーションなら固定資産税は変わりません。
家を建て替えすると、新しい建物の建築確認申請や登記手続きなどが必要となりますが、リフォームなら面倒な手間を省くことができます。
道路と敷地の関係性などによって、建て替えには建築基準法などの法的な問題が関わるようなケースがあり、建て替えすることが難しい場合もあります。そのような場合でもリフォームなら快適な住まいにつくり変えられます。
たくさんのメリットがある一方で、リフォームすることにはいくつかのデメリットもあります。
その一つが間取りなどを自由にできないことがあるという点です。建物の構造によってはどうしても撤去できない柱や壁などがあります。
リフォームは建て替えよりも費用を抑えられると記載しましたが、構造部分の劣化が酷い場合は、費用がかさむこともあります。場合によっては建て替えの方が建築費用は安くなることもあるので、築年数がかなり経っている場合は、専門家にホームインスペクション(住宅診断)してもらうことをおすすめします。
現在では新築する際に地盤調査を行うことが義務付けられていて、問題がある場合は地盤改良を行わなくてはいけませんが、古い住宅の場合は地盤に問題がある場合もあるので、地盤に不安がある場合はリフォーム前に地盤もしっかり調査してもらいましょう。
地盤に問題があるときには、リフォームでは地盤改良できないこともデメリットになります。
古い住宅では、耐震性に問題がある場合もあり、部分的なリフォームでは住宅性能を希望レベルまで上げられない場合があるため注意が必要です。耐震性を現在の基準に引き上げるために多額の費用がかかるなら、建て替えを選択した方がよい場合もあります。
古い家をリフォームする場合は、内容によっては建築確認申請が必要になるので、この点にも注意が必要です。
延床面積500u以下で高さ13m以下、軒の高さ9m以下の木造建築物のリフォームでは建築確認の申請は必要ありませんが、木造3階建てまたは鉄筋造(2階以上または延床面積200u以上)の大がかりなリフォームには建築確認申請が必要です。
古い家のリフォームでは、工事中に問題が見つかり予期せぬ追加費用がかかるケースも少なくありません。予算オバーにならないように事前に施工業者としっかり話し合いを行っておきましょう。
古い家をリフォームするときには、国や自治体の補助金制度を活用できる場合も多いので、複数の制度を確認しておくことがポイントです。補助金制度に詳しい業者に依頼すれば、安く工事ができる可能性も高くなります。

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