中古のマンションをリフォームするときの注意点とは
結婚前には年に数回行っていた旅行も控えて、結婚して7年間で行ったのは国内旅行1回だけです。その間に子どもができることは予定していましたが、2人目ができたのは予定外で、本当は今頃には理想の新築マンションを購入しているところでした。
それに、子どもにこれほどお金がかかることも予想外で、このままではいつになっても目的を果たすことはできないと思い、中古のマンションを購入することにシフトチェンジしました。
そこで、横浜の海が一望できるマンションをいろいろ探し回りましたが、場所が良ければ間取りが悪かったり築年数が古過ぎたりして部屋の中が汚いなどなかなか条件に合う物件が見つからないので、中古マンションをリフォームすることにした次第です。
リフォームをするとなると、その分の予算も考えてマンション自体の購入価格を下げなければいけないため、どうしても築年数を古くするなどの必要が出てきます。そうなると、素人では建物の老朽化などの不具合が見た目だけでは分かりにくいなどのリスクも高くなるので、最終的にはインスペクターなどの専門業者のお世話になろうと思っています。
しかし、毎回専門業者に依頼していると費用がかかってしまうので、素人でも判断できるリフォームに向いている中古マンションの見分け方やマンション選びの注意点について教えて欲しいです。
第一条件としてはリビングから海が一望できるということがあるため、必然的に物件は絞られ、すでにいくつか候補は見つけています。あとはその中からどれを選ぶだけなので、よきアドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。
希望の間取りに変更できることを確認しよう
一口で中古マンションと言っても、いろいろ構造があり、大きな間取りの変更ができるのは、一戸がコンクリートの壁で囲まれており、間仕切り壁が木や軽量鉄骨でできている構造のマンションとなります。マンションリフォームでは、コンクリートでできている壁や柱、梁、床、天井などは基本的に削ることも移動もできないため、その点をしっかり見極めて購入を決めなくてはいけません。
マンションのリノベーションをするときには、キッチンなどの水回りの位置を変更するケースも多いです。水回りを移動させるには、シンクや水栓器具などの位置も動くため、床下の給排水管も移動させなくてはいけません。給排水管は床下を通してパイプスペースにつなぎ込む必要があるため、床下にある程度の余裕がなければいけません。
これと同じように天井の照明器具を移送させるときにも、天井裏の配線を通さなくてはいけないため、天井にも余裕の空間が必要です。空間がないと配線が表に出てきてしまいます。
これらの問題を解決できるのは、床下や天井が最初から二重構造になっているマンションを選べばよいだけです。二重床や二重天井構造のマンションであれば、リフォームがしやすくプランの幅が広がります。
工事費用がかさみやすくなるリフォームに向いていないマンションの特徴として、床に段差が多いことが挙げられます。現在はバリアフリーが好まれ当たり前となっていますが、一昔前にはわざと床の段差を設けることでお洒落にみせるのが流行していました。
床の高さを揃えるには新たな床組が必要で、さらに新しい床の仕上げには既定の防音性能が求められるため、どうしても床に段差がある場合は工事費用が高くなってしまいます。
ほとんどのマンションにはシステムバスが採用されていますが、特殊なサイズのユニットが使用されていた場合は既製品では収まらないことになり、リフォーム費用が高くなる可能性がアップします。
また、北側に位置するマンションや部屋には、冬の寒い時期などに結露が発生して目に見えない壁面などにカビが生えていることもあるので、断熱機能不足のマンションには特に注意が必要です。
壁紙を剥いで確認しなくても、サッシ窓の枠を確認して黒い汚れが付着していれば、カビの大量発生が疑われます。どうしてもそのようなマンションを購入する場合は、壁面の断熱リフォーム工事が必要になります。
中古マンション選びで大事なポイントには、電気容量の上限をチェックすることが挙げられます。マンションによっては上限が低いため、使用できる電気製品が限られることがあります。最近人気のITクッキングヒーターなどの利用を考えている方は、事前に確認しておきましょう。
最後に、マンションには管理規約と使用細則という規則があって、その中にはリフォームに関する約束事も定められているので、希望のリフォームができることをきちんと確認しておかなくてはいけません。